あなたは走る時にタイツって履いてますか?今回は、その効果について科学的に見ていこうと思います!
多くのマラソン参加者が履いている
マラソン大会にいくと多くのランナーの方が履いてますよね!
コンプレッションタイツとは、足に適度な圧力をかける機能性タイツのことで一般的には下記のようなメリットが挙げられています。
ここでは、パフォーマンスとリカバリーについてみてみます。
ちなみに、着圧が非常に弱いものや防寒のために履くようなものは、別と考えていただいた方がいいと思います。
メーカーでいくと、CW-X、C3fit、バイオギア(ミズノ)、2XU、Skins(2019年末で生産は終了)あたりが有名だと思います。
コンプレッションで効果がでるメカニズム
そもそもコンプレッションが、どのように作用するのかをみてみましょう。
まずはブレの防止について。
これは想像しやすいと思いますが、接地時の衝撃による筋肉や脂肪の振動を筋肉で抑制する分が減少します。
続いて段階着圧について。
血液は心臓のポンプ作用によって全身に送られ、筋肉の収縮により心臓に戻されています。
着圧があると筋収縮時の筋肉の外側への広がりが抑制され、内側へ張り出すので血管がより狭くなります。これにより、血流が速くなるので血液循環がよくなるのです。
段階着圧はこの効果を最大限にするように設計されています。
血液循環が改善されることは、乳酸を効率よく除去するという観点からリカバリーにとっても重要だと考えられています。
実際にはどんな体の変化があるのか?
それではその効果のほどについて見てましょう!
多くの論文があるようなので、それらをまとめて解析しましたという論文を選びました。
効果があったとされる項目については、赤の矢印で示しています。
ここからは程度は読み取れないのですが、最大酸素摂取量やタイムトライアルのパフォーマンスでの改善効果が見られる傾向にあります。
リカバリー系については、血中乳酸の除去だけではなく、筋温の上昇が顕著な変化として見られています。
筋温上昇は血流上昇と相関するものとして知られているので、血流への影響は大きい傾向があるようです。
一方で、黒い点のバラツキを見てわかる通り、個々の論文の検証の方法によって効果の出方は違うようです。
種目をざっくり見ると様々だったので、どちらかというと被験者の運動経験やその能力と関係しているような印象があります。
高度なトレーニングを受けていない人の方がパフォーマンス向上効果は出やすいかもしれません。
これは、鍛えられているアスリートよりも筋肉量が少なく、フォームも安定していない人の方がその恩恵を受けやすい可能性を示しています。
また、効果量としては筋温の上昇以外はさほど大きな差ではないので、劇的な効果を期待するのは難しいように思います。
個人的には30キロ以上を走った時に疲労度に違いを感じます!上記の検証結果から見ても、疲労軽減・回復効果が大きいといえそうです。
どれくらい違うのかの参考値
とはいえ、実際に何%違うのかというのを知りたい方もいますよね。
データの根拠は不明なのですが、実際に製品販売している2XUのHPで公開されている値を下記にまとめておきます。
参考にしてみてください!
まとめとオススメの使い方
個人的には、怪我をしないでランニングを継続するために取り入れるのがいいのではないかと思います!
いざ選ぶとなると選び方に迷うと思います。
参考になりそうなポイントをあげますので、目的に応じて選びましょう!
目的で絞り込む→各メーカーの対応製品を試着→自分の感覚の合うもの
こんな順番で選ぶのが良いのではと思います!
それでは、良いランニングライフを!