マラソンを含む陸上競技で権威のあるリディアード式トレーニングについてざっくりとまとめています!
とにかく走り込む??それは誤解です。
名前の通り、自身も競技者であり陸上コーチであった故アーサー・リディアード氏が1950年代に確立したトレーニングのことです。
マラソンの文脈でよく見られますが、中距離から長距離まで応用ができます。
注目を浴びたのは過去に数多くのメダリストを輩出したからです。
- 800/1500m:ピーター・スネル
- 5000m:マレー・ハルバーグ
- 10000m:ラッセ・ビレン
などなど、あげればキリがありません。
しかし、ネットの記事やちょっと詳しい方に聞いてみると、
「週に100マイル(160km)走り込むやつでしょ?」
といった内容が見られます。
しかし、これは誤解です!!
もしこういった理解であったなら、この記事は参考になると思います!!
わたしはリディアード式トレーニングの真髄は、
誰でも自然に成長していけるトレーニングである
そう考えています。
有酸素トレーニングを土台にした至極のレシピ
一言でいうとこれですね!
トレーニングの概要とコンセプトについてはこちらにまとめました!
やはり、トレーニングの基本は有酸素トレーニング。
これを土台にして、
スピードを出す準備➡︎スピード養成➡︎持久力とスピードの融合➡︎ピーキング
という流れで理想の形を作っていくものです。
それぞれに何をやるかは既にあなたもご存知の内容ばかりです。
- ロング走(90-120分以上)
- インターバル走 (400m×10本)
- ペース走(80%位の力)
では何が違うのか?
それは、
どのトレーニングをどの時期にどれくらい行うか
という、まさに料理のレシピです。
各ステップの詳細については下記の記事にそれぞれまとめています。
興味のあるものから見て頂ければと思います。
コンセプトのうち最重要は個人最適化
リディアード式には5つのコンセプトがありますが、その中で最も肝となるのは「個人最適化」です。
個々人の能力や特性に応じて、トレーニング内容を調節する。
いや、普通じゃん!!
ってなるんですが、意外とこれができていない。
例えば、マラソンでサブ3やサブ4目指す!となった時、
- サブ3なら4:15/km、サブ4なら5:30/km
- このペースかそれ以上で走る練習を繰り返す
- 気分でインターバルもやってみる
みたいなことになっていないでしょうか?(恥ずかしながら、かつての自分はそうでした。。。)
最終目標はそれでいいのですが、
それ、今のあなたにあった練習ですか?
リディアード式を学ぶとそう問われている気分になります。
複数サイクルで継続的に強くなる
このトレーニングの良いところは、同じ考え方で年々と成長できることです!
基本的な考え方として下記のようなものがあります。
- 無酸素能力:すぐ上がるがすぐ下がる
- 有酸素能力:年々積み上がる
図で表すとこんな感じです。
リディアード式は1サイクルで4-6ヶ月かかります。
これを繰り返すごとに有酸素能力が向上し、一段レベルアップした状態で次のサイクルを始めることができます。
まさに、
強くてニューゲーム
「今年の練習は来年のため」そう考えながらトレーニングするとオーバーワークになりにくく、ケガを回避して積み上げることができます。
1サイクルに1回しかレースに出れないのか?
そう心配になった方は下記を参考にしてください。
まとめ:万人が成長できるトレーニング方法
トレーニングのコンセプトをきちんと理解すれば、誰でも必ず成長できると思える内容です!
今回はリディアード式トレーニングの本当にエッセンスの部分だけご紹介しました。
各部分の詳細についてはそれぞれ項目ごとに用意した内容を参照してください。
必ずあなたの役に立つはずです。
また、やはり原著をという方は下記を参考にして頂ければ、より深く学べると思います。
個人で実施するのは難しいよという方は、カスタムでプログラムを作ってくれるサービスも提供されているようです。
学ぶことは楽しさを倍増させてくれます。
あなたも学びを力に変えて、強いランナーを目指しましょう!
それでは、良いランニングライフを!