今回は走ることは健康にいいのか?ということの1つとしてポジティブな検証結果をご紹介します!最後にオススメをご紹介しますので、面倒な方はそちらをチェック!
走ることは本当に健康に繋がる?
これって永遠のテーマですよね。楽しければいいんだよ!って人もいると思いますが、健康になれるならよりいいと思います。
ネットの検索でよく見かけるメリット・デメリットは下記のような感じでしょうか。
どっちもこんな研究結果がでました!ってことで話題になるのですが、この手の研究は昔からなされているにも関わらず、中々進まないですよね。
私が考える理由は下記の通りです。
- 影響がすぐ出ないので、長い調査期間が必要
- 沢山の要素が絡むので、ランニング習慣が有効だったかを検証しにくい
これをカバーするには①できるだけ沢山の人数で評価する、②影響がある生活習慣は可能な限り比較をするというのが必要かなと思います。
特に、短期での評価を断片的に取り上げる記事は、長期的な効果を評価できていないので、本来ならそこに触れて情報を与えるべきだと思います。
ランニングは心血管死亡リスクを低減する
私が調べた中で、出来るだけ調査対象人数が多いものを選びました!通常は数百人くらいの調査が多いですが、こちらは55,000人の調査かつ15年のフォロー研究です!!
それでは、検証方法と結果について見てみましょう。
実際に結果について紹介していきます。まずは、心血管死亡リスクについてです。
これを見ると、どんな切り口で見ても心血管死亡リスクはランニング習慣がある方がおおよそ40-50%程度低いということがわかります。
特に女性とタバコを吸う人で効果の影響が大きく、健康な人ではその効果は少しだけ他の場合よりも低く見えます。何故なのかについては言及されていません。
ランニングの質自体は効果の大小にあまり関係ない
それでは、どれくらいランニングをしていると効果があるのでしょうか?
まずは、1週間に走る時間換算で見てみましょう。
これを見ると短い時間(1週間で51分未満)でも死亡率は低下しています。
つまり、走る習慣があれば効果は出るということを意味しています。
続いて、練習の中身についてです。1週間の走行距離・走る頻度・運動量、スピードをグループに分けて解析した結果がこちらです。
グラフからわかる通り、運動しない人のリスクを1とすると、どのグループでも1より下回っていることがわかります。
一方で、リスク低下効果の出方には、多少違いがあるようです。
影響が見やすいのはランニング頻度とスピードで、頻度は週3回、速度は4:58-5:34/kmくらいで走っている人が最もリスクが低くなっています。
逆に、週6回以上で走っている人はリスク低下の程度が減少しています。
ただし、各個人の練習量はわかりませんので、おおよそ目安ということで見てください。
イメージとしてはサブ4くらいの人が週3走ると最も健康的にはよく、シリアスランナーは追い込みすぎてその恩恵を失っている感じですね。
何事もほどほどが肝心
この大規模なフォロー検証では、ランニング習慣が新血管リスクを低下させることを示しています。ということで、私のオススメはこちらです。
自分の場合は、目標がサブエガなのでランニングによるメリットを既に犠牲にしていますが、好きなことなので全然ありです!ここは個人の価値観が出るところでしょう。
また、今回は心血管リスクに絞りましたが、全体死亡リスクに関してもほぼ同様の結果です。
「ちょっとやってやるか!」って気になっていただけると幸いです。
興味がある方はこちらも合わせてどうぞ。
それでは、良いランニングライフを!